不動産アライアンスとは? 不動産仲介業の新たな収益、ビジネス拡大のチャンス
不動産仲介業、物件オーナーの新たな収益として、不動産業界で取引が広まっているのが不動産アライアンスです。
収益をアップさせると同時に、入居者の満足度を高めることもできる一石二鳥のビジネスモデルです。
不動産アライアンスにもさまざまな契約タイプやサービスがありますので、不動産アライアンスの解説から、契約の種類、注意する事など、不動産アライアンスを詳しく解説いたします。
既に不動産アライアンスを利用されている不動産仲介業の方、物件オーナーにも役立つ情報を記載していますので、是非、最後までお読みください。
不動産アライアンスとは?
入居者の電気やガス、インターネットなどのライフラインの手続きを代行するサービスです。
入居者が手続代行を依頼すると、不動産会社に報酬が支払われます。繁忙期にはかなりの収益が見込まれます。
入居者は電気、ガス、インターネットなど、個別に手続きする必要が無くなります。
また、お得な電力会社を選べたり、携帯とインターネットでセット割になるサービスなどもあり、入居者からの満足度も高いサービスになります。
不動産仲介業者と入居者の双方にメリットがあるのが不動産アライアンスの最大の特徴です。
なぜ不動産アライアンスが人気なのか?
不動産仲介業者、物件オーナーにリスクは殆ど無く、希望する入居者を不動産アライアンス会社へ紹介するだけです。
自社のリソースを使うこともなく、手間もかかりません。ほぼ丸投げすることができる手軽さが人気の理由です。
不動産仲介業は社員の数と売上が比例する労働集約型のビジネスですが、社員が少ない中小の不動産会社でも簡単に収益をアップさせることができるのです。
仲介手数料以外の報酬としてはADがありますが、ADとは全く異なる物件、入居者になるため、新たなビジネスチャンスにもなっています。
不動産アライアンスとM&Aの違い
アライアンスとは「企業同士が提携する」ことですが、M&Aのような親会社、子会社のような関係ではなく、パートナーとして独自性を保つことができます。
つまり、お互いの利益となる点で協力しながらビジネスを拡大できるのがアライアンスの特徴です。
不動産アライアンスは提携といってもかなり緩い契約となっており、今よりも好条件を提示してくる不動産アライアンス会社があれば、その会社へチェンジすることも可能です。
不動産アライアンス契約の種類
不動産アライアンスの契約と報酬の支払い方法は、成約型と紹介型の2種類があります。
成約型の契約
入居者がサービスを契約することで報酬が支払われます。
成約されることで報酬が支払われるため、高額の報酬が特徴です。
入居者と契約されないと報酬が支払われないため、強引な営業をする悪質な不動産アライアンス会社も存在します。
紹介型の契約
入居者を紹介するだけで報酬が支払われます。
紹介するたびに、報酬が手に入るのがメリットですが、入居者が契約するかどうか分からないため、報酬は少額になります。
一見、紹介型の方が手軽で報酬を得やすいと思われますが、実際の報酬は成約型の方が高額になるケースが殆どです。
紹介型のサービスは個人情報の取得が目的である場合もあり、個人情報の横流しや、勝手に入居者へ電話営業を行なうなど、個人情報のトラブルが多いのが紹介型のデメリットになります。
紹介する入居者がかなり多い場合は紹介型をお薦めしますが、一般的には成約型の不動産アライアンスをお薦めします。
報酬の支払い方法は?
不動産アライアンス報酬体系にも2種類の支払い方法があります。
継続支払い
入居者がサービスを利用している期間、毎月報酬が支払われます。
月々の報酬は少額になりますが、契約した入居者が長期間サービスを利用される場合は一括支払いよりも高額になる可能性があります。
入居者が数年でサービスを解約した場合は、かなり少額の報酬になってしまいます。
不動産仲介業者、不動産アライアンス、双方にあまりメリットが無いため、現在、継続支払いを行なう会社は少数になっています。
一括支払い
一括で報酬が支払われます。現在もっとも多いのが報酬を一括で支払う契約です。
シンプルな料金体系になるため、会計処理も簡単で、報酬を貰い損ねることもありません。
どの不動産アライアンスを選べば良いのか?
入居者に強引な営業をする悪質な不動産アライアンス会社も存在しますので、どのような不動産アライアンス会社と契約するのが良いのかをアドバイスします。
高い成約率
報酬が高額になる成約型の不動産アライアンスをお薦めします。
入居者に提供するサービスが豊富なほど、成約する確率が高くなります。
そのため、不動産アライアンス会社が提供できるサービスや商品数の多さが重要になります。
充実したサポート
入居者が契約したサービスや商品が故障した時に、土日に関係なく連絡ができ、すぐに対応してもらえるかも重要な点になります。
トラブルからクレームに発展しないように、サポートが充実している不動産アライアンス会社がお薦めです。
入居者ファーストの対応
入居者の個人情報を大切に取り扱い、強引な営業を行わないことも重要な点になります。
「インターネットの契約を言葉巧みに勧めてきた」
「入居したばかりなのに、電気の契約について営業の電話がかかってきた」
など、個人情報を手に入れた不動産アライアンス会社が勝手に入居者へ営業を行いトラブルになるケースは少なくありません。
こうした入居者のクレームは不動産会社に連絡が行きます。
不動産業の廃業理由に入居者からのクレーム対応に追われてというのも多くあります。
希望する入居者のみにコンタクトして、丁寧に説明して契約する不動産アライアンス会社と提携することで、入居者からの満足度が高いサービスになります。
不動産アライアンスをお薦めする方
すべての不動産仲介業者、アパート経営者の方々に不動産アライアンスはお薦めできます。
人的リソースも不要のため、街の小さな不動産業者や、中小の不動産業者でも問題なく収益増加を行うことができます。
特に起業・開業したばかりの不動産仲介業者の方には、収益のアップならびに自社の信頼度アップのためにぜひご利用いただきたいサービスです。